【生物システム学演習Ⅱ】 [物理学科 3群 A選択 科目(配当年次: 第3学年 ) ]
 
単  位:2単位 単位認定者: 小寺義男
授業期間: 前期  15コマ 科目分担者: 大石正道
授業形態: 演習  集中
 
教育目標

生物学は20世紀後半に、遺伝情報の研究を中心に爆発的に発展した。遺伝情報が本質的には単純な一次元の問題であるため、急速に研究が進んだのである。しかし、細胞内の大部分の反応は多種類のタンパク質分子の三次元的表面で同時並行的に進み、しかも分子同士が複雑に相互作用するので、一部の理解だけでは、なかなか全体が見えてこない。このような典型的な共同作業系を理解するためには、遺伝子、タンパク質を網羅的にとらえようとするゲノム・プロテオーム的な視点と、生体分子間の相互作用を分子オーダーで理解するための構造生物学的な視点、さらには、これらをもとに生物をシステムとして捉えるための生物システム学的な視点が必要である。本演習では、生物システム学的な視点から生物、病気を理解するために必要なプロテオミクスを理解することを目標とする。

教育内容

プロテオミクスの概説とプロテオーム情報を得るための方法、特に質量分析計とバイオインフォマティックスを組み合わせた様々なプロテオーム解析法について講義する。また、プロテオーム解析や他の方法で探索された興味深いタンパク質の機能ならびに他の分子との相互作用解析の基礎となる構造生物学研究について、研究例と共に解説する。

教育方法

プリントを配布し、それに沿ってパワーポイントで進めていきます。
インターネット上のバイオインフォマティックス用ソフトウエアならびにデータベースを使って演習を行います。

 
講義内容(シラバス)
項  目 担当者 授業内容

1回 〜2回

生物システム学

小寺

生物システム学の概説

3回 〜5回

ゲノムとプロテオーム

大石

ゲノムとプロテオームの概説

6回 〜7回

プロテオミクス1

小寺

質量分析計を用いたプロテオミクス研究の概説

8回 〜9回

プロテオミクス2

小寺

タンパク質・ペプチドの質量分析

10回 〜11回

プロテオミクス3

小寺

タンパク質・ペプチドの質量分析

12回 〜13回

プロテオミクス4

小寺

タンパク質同定法、データベース検索

14回 〜15回

プロテオミクス5

小寺

タンパク質の機能と構造

 
到達目標

ゲノム解析ならびにプロテオーム解析がシステム生物学にどのように貢献しているかを知る。また、複雑な病気や生命現象の担い手であるタンパク質の解析法(質量分析技術,バイオインフォマティクス等)について演習を通して習得する。

評価基準

授業中の演習とレポートにより総合的に評価する。

準備学習
(予習・復習)

学習内容の理解を深めるため宿題レポートを出すので、次週までに解いてくること。
生物システム学演習Iを履修しておくことが望ましい。

 
  (書  名) (著者名) (出版社名) (定価)
教科書 ゲノミクス・プロテオミクス・バイオインフォマティクス入門 A. M. Campbell & L. J. Heyer オーム社 5,800円
参考書 (なし)