【免疫学Ⅱ】
(Immunology Ⅱ)
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[生物科学科
3群 必修 科目(配当年次:
第3学年 )
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単 位:2単位 | 単位認定者: 片桐晃子 |
授業期間: 後期 15コマ | 科目分担者: |
授業形態: 講義 週1コマ |
授業の目的 |
生体防御は、微生物の感染から防御する機構を分子、細胞、組織および生体レベルで理解する学問である。「自己と非自己の認識」に始まる免疫現象に関する基礎的知識を習得し、さらに、急速に進歩している免疫学の最新の知識も理解できるようにする。 |
教育内容 |
生体防御学および免疫学Ⅰでの知識を踏まえて、免疫現象の基礎から最新の情報も紹介し、生体防御の表現型について分子レベルまで掘り下げて説明する。 |
教育方法 |
1回ごとにテーマを設定し、パワーポイントを用いて、わかりやすい図を取り入れて講義する。毎回、パワーポイントのプリントの配布を行う。また、講義の最後に重要ポイントを問い、復習を促す。 |
講義内容(シラバス) |
回 | 項 目 | 担当者 | 授業内容 |
1回 |
自然免疫Ⅰ |
片桐晃子 |
自然免疫に関与する細胞と病原体侵入後にそれらがどのように働くのか理解する。 |
2回 |
自然免疫Ⅱ |
片桐晃子 |
自然免疫が、病原体のみを認識する仕組みを理解する。 |
3回 |
NK細胞 |
片桐晃子 |
NK細胞の働きと、それらの細胞上に発現する抑制化・活性化受容体について理解する。 |
4回 |
NKT細胞 |
片桐晃子 |
NK細胞の働きと、それらの細胞上に発現する抗原受容体について理解する。 |
5回 |
アレルギーⅠ |
片桐晃子 |
Ⅰ型アレルギーの発症機序とそれに基づく代表的疾患について理解する。 |
6回 |
アレルギーⅡ |
片桐晃子 |
Ⅱ~Ⅳ型アレルギーの発症機序とそれに基づく代表的疾患について理解する。 |
7回 |
自己免疫Ⅰ |
片桐晃子 |
自己免疫疾患の病態と代表的疾患について理解する。 |
8回 |
自己免疫Ⅱ |
片桐晃子 |
自己免疫疾患の発症原因について理解する。 |
9回 |
腫瘍免疫 |
片桐晃子 |
癌細胞の認識機構を理解する。 |
10回 |
腫瘍免疫 |
片桐晃子 |
癌の免疫療法について理解する。 |
11回 |
移植免疫 |
片桐晃子 |
移植片拒絶とその抑制方法を理解する。 |
12回 |
免疫細胞の動態 |
片桐晃子 |
免疫細胞の全身移動を制御する仕組みを理解する。 |
13回 |
リンパ球の全身移動の仕組み |
片桐晃子 |
遊走因子と接着分子の種類と働きを理解する。 |
14回 |
免疫細胞の動態制御 |
片桐晃子 |
免疫細胞の生体内動態を制御する分子機構を理解する。 |
15回 |
まとめ |
片桐晃子 |
全体の確認と復習を行う。 |
到達目標 |
免疫学の基礎的な内容を理解し、生体防御学を全体的に把握する。 |
評価基準 |
定期試験により評価する。 |
準備学習 (予習・復習) |
微生物学、生体防御学、免疫学Ⅰで学んだことを復習して臨むこと。 |
(書 名) | (著者名) | (出版社名) | (定価) | |
教科書 | 免疫生物学 原書第7版 | 笹月健彦 監訳 | 南江堂 | 8,300円 |
参考書 | (なし) |