【分子発生学II】
(Developmental Biology Ⅱ)
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[生物科学科
3群 必修 科目(配当年次:
第2学年 )
] |
単 位:2単位 | 単位認定者: 渡邉大介 | 教員免許取得のための必修科目 |
授業期間: 後期 15コマ | 科目分担者: | 科目:教科に関する科目(中・高 理科) |
授業形態: 講義 週1コマ | 施行規則に定める科目区分:生物学 |
授業の目的 |
複雑な生物の発生現象を分子のレベルから理解するために必要とされる基礎的な能力を習得すること。 |
教育内容 |
生物の発生現象について分子レベルから解説するとともに、発生生物学の研究過程で実際に必要とされる研究手法や思考についても理解を深める。 |
教育方法 |
実際の発生過程における細胞や分子の動態を理解するために、パワーポイントによる画像ならびに動画を用いた講義が中心となります。適宜必要なプリントの配布を行います。講義内ならびに講義時間外での積極的な質問を歓迎します。 |
講義内容(シラバス) |
回 | 項 目 | 担当者 | 授業内容 |
1回 |
生物の位置づけ |
渡邉 |
物質と生物、生物の特徴 生物の位置づけ、生物と環境 |
2回 |
発生生物学の特徴 |
渡邉 |
発生生物学の成り立ち、およびその特徴と意義 |
3回 |
発生の基本過程 |
渡邉 |
卵割と細胞分裂、細胞接着と接着構造、細胞系譜と発生運命 |
4回 |
発生現象の解析 |
渡邉 |
発生現象を解析するための手法ならびに各モデル生物の特徴 |
5回 |
発生と遺伝子 I |
渡邉 |
表現型と遺伝子型、突然変異と遺伝子、ゲノムの安定性と多様性、遺伝子の構造、遺伝子の改変、遺伝子の操作 |
6回 |
発生と遺伝子 II |
渡邉 |
表現型と遺伝子型、突然変異と遺伝子、ゲノムの安定性と多様性、遺伝子の構造、遺伝子の改変、遺伝子の操作 |
7回 |
生殖細胞と体細胞 I |
渡邉 |
生殖細胞と体細胞 各モデル動物における生殖細胞の形成機構 始原生殖細胞 性決定 精子形成 卵形成 |
8回 |
生殖細胞と体細胞 II |
渡邉 |
生殖細胞と体細胞 各モデル動物における生殖細胞の形成機構 始原生殖細胞 性決定 精子形成 卵形成 |
9回 |
幹細胞の維持、増殖、分化 |
渡邉 |
幹細胞の維持、増殖、分化を調節する分子機構 ES細胞とiPS細胞の誘導とその生物学的意味 |
10回 |
発生における細胞の増殖、分化、死 |
渡邉 |
細胞の増殖、分化、アポトーシスを調節する機構 |
11回 |
発生を調節する機構 I |
渡邉 |
発生を調節するリガンドとそのレセプター |
12回 |
発生を調節する機構 II |
渡邉 |
エピジェネティックな遺伝子の発現制御 |
13回 |
発生を調節する機構 II |
渡邉 |
動物の発生におけるボディープランおよび器官形成における遺伝子発現調節とその階層性 |
14回 |
最近の話題 |
渡邉 |
新着論文ならびに最近の研究の話題 |
15回 |
まとめ |
渡邉 |
全体の確認と復習 |
到達目標 |
生物の発生現象を知り、それらの事項を論理的に理解するための基礎的な能力を身につける。 |
評価基準 |
評価はレポート並びに定期試験の総合評価とする。授業への積極的な参加は加点対象となる。 |
準備学習 (予習・復習) |
参考書ならびに配布したプリントは講義の前にその内容を把握するとともに、講義終了後には各自でノートに整理する。 |
(書 名) | (著者名) | (出版社名) | (定価) | |
教科書 | (なし) | |||
参考書 | Developmental Biology 10th, 11th Ed.講義において紹介する。 | Gilbert SF | SINAUER | 15,000円 |
その他講義において紹介する |